「CCNAの勉強法を調べているけれど、独学でいいのか、スクールに行くべきなのか分からない」——そんな人に向けた記事です。
私は現役のネットワークエンジニアで、実務は10年ほどになります。ただ、最初からスムーズだったわけではありません。CCNAは1回落ちています。そのうえで取り直し、現場に出て、今は「あのとき何を間違えていたのか」がはっきり分かります。
この記事では、ただの勉強法ではなく、「効率よく受かる勉強」と「合格後に現場で効く勉強」の両方を、自分の失敗も含めて正直に書きます。これからCCNAを取る人にも、実務をしながら取り直す人にも役立つはずです。
結論:CCNAは「出る範囲を押さえて受かる」、ただし暗記で終わらせない
先に結論からお伝えします。CCNAの勉強で大事なのは、次の3点です。
- 基礎を広げすぎず、出る範囲を押さえる勉強をする(独学で網羅しようとすると的を外しやすい)
- つまずくならスクールも有力(出る範囲と仕上げ教材が用意されているため、結果的に近道になることがある)
- 受かるための暗記で終わらせず、「なぜそうなるのか」を深掘りする(これが合格後に現場で効く)
CCNAは「取って終わり」の資格ではありません。むしろ現場で会話をするための前提資格です。ここを理解しているかどうかで、勉強の質が変わります。理由を、私の経験を交えて順に説明します。
理由1:独学で基礎から網羅すると、的を外しやすい
私が最初にCCNAに落ちたとき、敗因は単純で「勉強したところが、試験にあまり出なかった」ことでした。暗記が足りなかったのも事実です。全部完璧に覚えていれば受かったのかもしれません。でも、独学だと「どこが出るのか」の感覚がないまま、テキストを最初から均等に潰そうとしてしまう。結果、出る範囲に十分な時間を割けませんでした。
基本情報技術者試験には合格していたので、勉強そのものには慣れていたつもりでした。それでもCCNAは別の難しさがありました。独特の用語が多く、当時は「Cisco語」と呼ばれていたほどです。日本語訳が頭に入りにくく、用語の壁でつまずく人は今でも多いと思います。
つまり、CCNAの勉強は「真面目に基礎を全部やる」が必ずしも正解ではない、という特殊さがあります。網羅性より、出る範囲をどう押さえるかが鍵になります。
理由2:スクールが効率的なのは「出る範囲」と「仕上げ教材」があるから
1回落ちたあと、私はスクールに通い直しました(このときは会社が費用を負担してくれました)。そして通ったらすぐに合格できました。
独学との違いは明確でした。スクールは「試験に受かるための勉強」を教えてくれるのです。私の場合は大きく2段階でした。まず基礎をテキストで学び、演習で理解を確認する。そして最後に、出る範囲を押さえた仕上げの要点教材で固める。この流れです。
正直に言うと、スクールで学んだ内容が、ほとんどそのまま出題されて驚きました。独学で感じた「やったところが出ない」という感覚とは正反対でした。CCNAの出題傾向には一定のクセがあり、それを押さえているかどうかで、合格までの距離がまるで変わります。
もちろん、独学でも合格は十分可能です。費用もかかりません。ただ「一度落ちた」「何から手をつければいいか分からない」という人は、出る範囲を押さえた学習に切り替えるだけで、ぐっと受かりやすくなります。その手段としてスクールは有力な選択肢です。
理由3:受かるだけの暗記は危険。「なぜそうなるのか」が現場で効く
ここがこの記事で一番伝えたい部分です。
SNSなどで「CCNAはコマンドを全部覚えていないと話にならない」という意見を見かけます。でも、現場の実感としてはコマンドの丸暗記は、それほど重要ではありません。コマンドは調べれば出てきますし、手元になくても困る場面は限られます。
本当に大事なのは、「何が可能で、何が不可能なのか」を理解していること。そしてそれを自分で裏取りする力です。たとえばEIGRPなら、「再広報のコマンドは何か」を暗記することより、EIGRPがどんな技術で、どんなメリット・デメリットがあり、どんな注意点があるのかを説明できる方が、現場ではるかに役立ちます。
この差を生むのが、私が学習でも実務でも大切にしている「なぜなぜ分析」の考え方です。
- なぜこの答えになるのか? → こういう仕組みだから
- では、なぜその仕組みになっているのか? → こういう理由があるから
この深掘りを勉強の段階から癖づけておくと、合格後に大きく差がつきます。CCNAは前述の通り「現場で会話をするための前提資格」です。用語と概念の意味を理解していれば、現場の会話に入っていけます。逆に、丸暗記で受かっただけだと、合格しても会話が成り立たず苦労します。
具体的な勉強の進め方(独学・スクール共通の型)
これまでの話を、実際の勉強の流れに落とし込むと、次の2段階になります。
ステップ1:基礎をテキスト+演習で固める
まずテキストで概念を学び、問題演習で理解度を確認します。ここで意識したいのが理由3の「なぜなぜ」です。答えを覚えるだけでなく、「なぜその答えになるのか」を一段掘る。これをやっておくと、暗記の量が減り、応用も効くようになります。
ステップ2:出る範囲を押さえて仕上げる
基礎が固まったら、出題範囲に的を絞って仕上げます。独学なら定番の問題集を繰り返す、スクールなら仕上げ教材を使う、といった形です。CCNAは出題傾向にクセがあるぶん、ここで「出る範囲」を意識できるかが合否を分けます。
独学とスクール、どちらが向いているか
ざっくりした目安は次の通りです。
- 独学が向いている人:自分で学習計画を立てて進められる人、費用を抑えたい人、一定のIT知識がすでにある人
- スクールが向いている人:一度落ちた人、何から手をつけるか分からない人、短期間で確実に受かりたい人、独学が続かない人
私自身は「独学で落ちて、スクールで受かった」タイプです。だからどちらの気持ちも分かります。大事なのは手段そのものより、「出る範囲を押さえる」「なぜなぜで深掘りする」という中身です。これが守れていれば、独学でもスクールでも合格に近づけます。
まとめ:合格はゴールではなくスタート
CCNAの勉強法のポイントを、もう一度整理します。
- 独学で基礎を網羅しようとすると的を外しやすい。出る範囲を押さえる
- つまずくならスクールも有力。出る範囲と仕上げ教材で近道になる
- 受かるだけの暗記で終わらせず、「なぜそうなるのか」を深掘りする
- CCNAは現場で会話するための前提資格。だから合格はゴールではなくスタート
コマンドを全部暗記する必要はありません。それより「何ができて、何ができないか」「なぜそうなるのか」を理解すること。これが合格にも、その先の現場にもつながります。
具体的な独学の進め方や、教材の選び方は別の記事で詳しく解説します。あわせて読んでみてください。

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