CCNAの勉強を始めると、多くの人が「過去問はないのか?」と探し始めます。できれば本番と同じ問題を解いて、効率よく受かりたい——その気持ちはよく分かります。
結論から言うと、CCNAに公式の過去問は存在しません。ただし、Ping-tや市販の教本が本番に近い問題を扱っているので、過去問を探し回る必要はありません。
一方で、「教材の問題を丸暗記すれば受かる」と考えるのは危険です。私は現役のネットワークエンジニアで、実際にCCNAを受けてきましたが、本番は教材とイコールではありませんでした。この記事では、過去問の実態と、本番に対応するための正しい問題演習の進め方を、受けた立場から正直に解説します。
CCNAに公式の過去問はない
まず前提として、Ciscoは過去問を公開していません。「公式の過去問集」のようなものは存在しないと考えてください。
ネット上には「過去問」と称するものが出回ることもありますが、出所の怪しいものに手を出すのはおすすめしません。定番の教材の方が、内容も信頼でき、結果的に近道です。わざわざリスクのあるものを探すより、Ping-tや市販の教本を使う方が確実です。
Ping-tや教本は本番に近い。でも一致度は5〜6割
では、Ping-tや教本だけで本番に対応できるのか。ここは正直にお伝えします。
私の実感では、Ping-tや教本と本番の一致度は、だいたい5〜6割くらいです。傾向はしっかり押さえているので、やっておく価値は十分あります。ただし、本番がそっくりそのまま出るわけではありません。
つまり、「教材の問題を丸暗記すれば受かる」という期待は危険だということです。覚えた問題と少しずらされると、対応できなくなります。残りの4〜5割に対応できるかどうかが、合否を分けます。
本番は「重箱の隅」を突いてくる
では、教材と違う部分はどこに出るのか。私が受けて一番感じたのは、細かい部分が問われるということでした。
「そこを聞くの!?」と思うような、細かい数字や仕様の細部を突いてくる問題が多い印象でした。大筋を理解しているだけでは答えられず、重箱の隅をつつくような知識まで求められます。
だからこそ、教材を解くときは答えを覚えるだけでなく、関連する細かい数字や仕様まで含めて理解・記憶しておくことが大事です。「この技術はこういう仕組みで、この値はいくつで、なぜそうなるのか」まで踏み込んでおく。これができていれば、本番で少しずらされても対応できます。
過去問の代わりに使うべき教材
過去問を探すより、定番教材を正しく使う方が確実です。基本はこの2つです。
教本(一から学ぶなら必須)
ネットワークの知識が浅い、一から学ぶという人は、まず教本を買うことをおすすめします。概念や仕組みを体系的に押さえられるので、土台が作れます。問題演習だけでは、細部を問われたときに対応できません。
Ping-t(必須)
Ping-tは、立場を問わず必須と言っていい定番の問題演習サイトです。本番に近い傾向の問題を数多く解けます。繰り返し解いて、間違えた問題は「なぜその答えになるのか」「関連する数字や仕様はどうなっているか」まで確認しながら進めてください。
すでに実務経験がある人は、教本を飛ばしていきなりPing-tから入るのも効率的です(このあたりは独学ロードマップの記事で詳しく解説しています)。
まとめ:過去問を探すより、教材を深く理解する
- CCNAに公式の過去問はない。出所の怪しいものは避ける
- Ping-tや教本は本番に近いが、一致度は5〜6割。丸暗記は危険
- 本番は細かい数字や仕様の細部まで問われる
- 答えを覚えるだけでなく、細部まで理解・記憶しておく
- 教材は「教本(一から学ぶなら必須)+Ping-t(必須)」が基本
「過去問さえあれば受かる」という近道はありません。でも、定番教材を細部まで理解して使えば、本番の4〜5割の「ずらし」にも対応できます。過去問を探し回る時間があるなら、Ping-tと教本を一段深く理解する方が、ずっと合格に近づきます。
(※ここに内部リンクを設置:「CCNAの勉強法|合格だけで終わらない学び方」「CCNAは独学で合格できる?未経験・実務者別のロードマップ」「CCNA問題集の選び方」など)

コメント