CCNAの参考書として定番の「白本」(シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集)について、「白本と黒本どっちがいいの?」という比較記事はネット上にたくさんありますが、この記事ではその比較には踏み込みません(比較はこちらの参考書記事で詳しく書いています)。ここでは白本という1冊にしぼって、実際に使った現役ネットワークエンジニアとして、初版と第2版で何が変わったのか、どう使うのが効果的なのかを掘り下げます。
私は初版を使いました
正直に書いておくと、私が使ったのは白本の初版です。勉強法はシンプルで、まず全部を通しで読んで、大枠を頭に入れました。そのあとはPing-tで問題演習を進め、解いていてわからないところが出てきたら、そのつど白本のテキストに戻って確認する、という往復のやり方をしていました。
白本を「最初に1回読んで終わり」にするのではなく、Ping-tを解いている間もずっと辞書のように手元に置いておく、という使い方です。問題を解いて解説を読んでも「なぜそうなるのか」がすっきりしないとき、白本の該当章に戻ると、体系的に説明されているぶん腑に落ちやすいと感じました。
「白本 第2版」で何が変わったのか
ここが今回いちばん伝えたいところです。「初版と第2版、どっちを買えばいいの?」と迷っている方も多いと思いますが、結論は明確です。これから買うなら第2版一択です。理由を説明します。
CCNA試験は2020年2月に大きく改定されて現行の「200-301」になりましたが、2024年8月20日に試験内容がマイナーアップデートされ、「v1.1」という形になっています。白本の第2版は、このv1.1のアップデートに対応した改訂版です。
出版社の公式情報で目次を確認したところ、初版が14章構成だったのに対し、第2版では16章構成になっており、次の2章が新たに追加されています。
- 第15章 ワイヤレスLAN
- 第16章 SDNとネットワークの自動化
つまり、初版には章として独立していなかった「ワイヤレスLAN」と「自動化・SDN」の内容が、第2版でしっかり1章ずつ割り当てられているということです。現行の試験範囲にはこの2分野がしっかり含まれているので、初版のまま勉強すると、この部分の知識が手薄になる可能性があります。フリマサイト等で初版が安く出回っていることがありますが、値段だけで飛びつかず、必ず「第2版」の表記を確認してから購入することを強くおすすめします。
白本の共通の特長(初版・第2版共通)
版によらず、白本には共通した特長があります。
- IT専門スクールの講師陣による執筆で、出題傾向を踏まえた解説になっている
- 図解やコマンドの出力例が豊富で、初心者でもイメージしやすい
- 各章末に確認問題があり、理解度をその場でチェックできる
- 模擬試験が2回分Web提供されている
私が使っていた頃から、この「1冊でテキストと問題集を兼ねる」という構成は変わっていないようです。ただし、章末問題や模擬試験だけでは問題演習量として十分ではないので、Ping-tのような演習サイトと組み合わせるのが前提になります。演習サイトの使い方はPing-tの記事で解説しています。
白本だけで合格できるか
白本は教科書としての完成度は高いですが、問題演習量という点では正直物足りません。私自身、白本の通読だけで満足せず、Ping-tでの演習量を確保したからこそ合格につながったという実感があります。白本は「理解のための1冊」、演習量を稼ぐのはPing-tや黒本、という役割分担で考えるのがおすすめです。この役割分担も含めた教材選びの全体像は参考書の記事で詳しく比較しています。
まとめ
- 白本は「教科書+問題集」の1冊。通読して大枠をつかみ、演習中にわからなくなったら辞書的に戻る使い方が効果的。
- これから買うなら第2版一択。2024年8月のv1.1アップデートに対応しており、初版にはない「ワイヤレスLAN」「SDNとネットワークの自動化」の章が追加されている。
- 白本だけで演習量を完結させようとせず、Ping-t等の問題演習サイトと組み合わせるのが前提。
教材選び全体の比較や独学の進め方は独学の記事もあわせてご覧ください。


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