CCNA模擬試験(模試)の使い方|現役が教える「条件反射」レベルの仕上げ方

CCNAの問題演習

CCNAの勉強がある程度進んでくると、次に気になるのが「模擬試験をどう使えばいいか」だと思います。ただ解いて答え合わせをするだけでは、実はもったいない使い方です。この記事では、現役ネットワークエンジニアとして、模擬試験を本番前にどう活用すれば効果的かを解説します。

模擬試験(模試)は「知識の確認」ではなく「時間との戦いの練習」

結論から言うと、模擬試験の一番の価値は知識の確認ではありません。本番の時間の使い方に体を慣らすことです。CCNAは120分で100問前後を解く必要があり、1問あたりにかけられる時間はそう長くありません。落ち着いて考えている余裕はあまりないというのが実情です。

だからこそ、模擬試験は繰り返し解いて、ほとんど条件反射で答えられるレベルまで持っていくのが効果的です。「考えて解く」段階を超えて、「見た瞬間に答えが浮かぶ」段階まで仕上げておくと、本番で時間切れになるリスクを大きく減らせます。これは知識が完璧に定着している証拠でもあり、時間配分の余裕にも直結します。

使う教材:黒本・白本の付属模試とPing-t

模擬試験として実際によく使われているのは、以下の教材です。

  • 黒本・白本の付属模試:どちらの参考書にも、本番に近いボリュームの模擬試験が付属しています(PDFでダウンロードできるものもあります)。時間を計って、本番同様の環境で解くのに向いています。詳しくは黒本の記事参考書(白本)の記事で紹介しています。
  • Ping-t:問題数が多く、分野ごとに絞って解くことも、模擬試験形式で本番同様に解くこともできます。繰り返し使うならここが最有力候補です。使い方はPing-tの記事で解説しています。

なお、Cisco公式からも模擬試験が提供されていますが、価格が79米ドル(1万円強)と高額で、内容も市販の教材と比べて特別優れているわけではないため、個人で受ける場合は正直あまりおすすめしません。会社の費用で受験する場合など、予算に余裕があるケースを除いては、黒本・白本・Ping-tで十分です。

模擬試験の正答率、どこまで上げればいい?

「模試で何%取れれば本番も大丈夫?」という疑問はよく聞かれますが、Ciscoは合格ラインを公表していないため、正確な基準は誰にもわかりません。ネット上では「8割が目安」といった体験談ベースの数字がよく見られますが、これはあくまで個人の感覚であり、公式な基準ではない点は理解しておいてください。

目安として言えるのは、「安定して」高い正答率が取れるようになることです。1回だけ高得点が出ても、それがたまたまなのか実力なのかは判断できません。同じ模試、あるいは違う模試を何度か解いても大崩れしなくなってきたら、本番に近いコンディションだと考えていいと思います。

問題演習だけでは足りない部分

模擬試験を繰り返すことは重要ですが、CCNAには実際にコマンドを入力させるシミュレーション問題も出ます。問題演習だけをひたすら繰り返していると、「選択肢を選ぶ」ことには慣れても、実際に手を動かして設定する感覚が抜け落ちることがあります。Packet Tracerなどのシミュレーターで、実際にコマンドを打つ練習も並行しておくと、シミュレーション問題での失点を防げます。過去問・問題演習の全体像はこちらの記事でも触れています。

まとめ

  • 模擬試験の一番の目的は「知識の確認」より「時間との戦いに体を慣らすこと」。
  • 繰り返し解いて条件反射レベルまで仕上げるのが本番で時間切れを防ぐコツ。
  • 使う教材は黒本・白本の付属模試とPing-tで十分。Cisco公式模試(79ドル)は費用対効果が良くない。
  • 正答率の目安(8割等)は体験談ベースであり公式基準ではない。「安定して」取れるかを重視する。
  • 選択問題だけでなく、シミュレーション問題対策として実際にコマンドを打つ練習も忘れずに。

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