CCNAの参考書は白本と黒本だけでいい|全部揃えて落ちた現役が語る選び方

CCNAの勉強法・教材

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「CCNAの参考書、結局どれを買えばいいのか」。検索すると「おすすめ10選」のような記事がたくさん出てきますが、正直に言うと、あんなに要りません。

先に私の話をさせてください。私が最初にCCNAを受けたとき、手元には定番の白本と黒本が両方ありました(会社から配られました)。会社の講習も受けました。Ping-tの無料版もやりました。それでも落ちました。

つまり、教材は全部揃っていたんです。落ちた原因は教材選びではなく、使い方でした。だからこの記事では「どの本を買うか」だけでなく、現役ネットワークエンジニアとして10年やってきた立場から、「どの本を、どう使えば落ちないか」まで含めて解説します。

結論:参考書は白本+黒本で十分

結論から言うと、本は次の2冊で十分です。

  • 白本(シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集):試験範囲を体系的に学ぶ「教科書」
  • 黒本(徹底攻略 Cisco CCNA問題集):理解を深め、問題に慣れる「問題集」

これに問題演習サイトのPing-tを加えた3点が、実質的なフルセットです。私自身、この白本と黒本がベースの知識として本当に役に立ちました。落ちた1回目も含めて、ネットワークの土台はこの2冊で作られたと言い切れます。10冊も比較検討する時間があるなら、この2冊を1ページでも多く読み込んだほうが合格に近づきます。

白本|体系的に学ぶならまずこれ

白本は、試験範囲全体を基礎から順番に学べる教科書タイプの1冊です。ネットワークの基礎、ルーティング、VLAN、セキュリティ、自動化まで、CCNA(200-301)の出題分野を一冊で網羅しています。

私の使い方としては、白本は「辞書と地図」でした。全体像をつかむために通読し、あとから分からない分野が出るたびに戻ってくる。未経験からCCNAに挑むなら、こういう体系的な一冊が手元にないと、断片的な知識の寄せ集めになってしまいます。

なお、白本は2025年6月に改訂版(第2版)が出ています。模擬試験2回分がWeb特典で付く形になりました。これから買うなら必ず第2版(最新版)を選んでください。中古で旧版を買うと、試験範囲の反映が古い可能性があります。

参考:CCNAの白本、初版と第2版で何が違う?現役が使い方まで解説

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シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集(通称:白本)
最新版はこちらから確認できます。

黒本|「理解の土台」を作る問題集

黒本は問題集タイプの定番書です。単に問題を解くだけでなく、解説が非常に丁寧で、「なぜその答えになるのか」を掘り下げて学べます。私にとって黒本は、問題を解く本というより「理解を作る本」でした。

ただし、黒本には正しい使い方があります。私は1回目の受験で、この黒本を流し読みして落ちました。その失敗談と、未経験・実務者それぞれの使い方は、黒本の記事で詳しく書いているので、購入前にぜひ読んでみてください。

参考:CCNAの黒本は本当に必要?現役が教える正しい使い方(流し読みで落ちた話)

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徹底攻略 Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応(通称:黒本)
最新版はこちらから確認できます。

入門書は必要?(1週間本など)

「1週間でCCNAの基礎が学べる本」のような入門書を最初に挟むべきか、という質問もよくあります。正直に言うと、私はこのタイプの本は使っていないので、使用感を一人称では語れません。

そのうえで各所のレビューを見ると、評価は一貫しています。図解が多く初心者に易しい・挫折しにくい構成である一方、内容はあっさりしていて、この一冊だけで合格を狙うのは難しい、という評価です。つまり位置づけは「白本に入る前のクッション」です。

私の意見としては、ITの基礎知識が多少ある人なら白本から直接入って問題ありません。一方、パソコンやネットワークにほとんど触れたことがなく、白本の最初の章で心が折れそうな人は、こうした入門書をワンクッション挟む価値はあると思います。挫折して勉強自体をやめてしまうのが一番の損失だからです。

教材が揃っていたのに落ちた話

冒頭に書いた私の失敗を、もう少しだけ具体的に話します。1回目の受験時、私の手元には白本と黒本があり、会社の講習も受けて、Ping-tの無料版も触っていました。教材のラインナップとしては、今この記事で推奨しているものとほぼ同じです。それでも落ちました。

原因ははっきりしています。読んだつもり、解いたつもりで、理解が伴っていなかったからです。本を流し読みして、問題の答えを覚えて、分かった気になっていた。Ping-tも無料範囲を軽く触っただけで、出題範囲の全体をやり込むところまでいっていませんでした。

その後、私はスクールに入り直して専用テキストで学び直し、合格しました。ただ、ここで誤解してほしくないのは、スクールのテキストが魔法だったわけではないということです。白本と黒本で作ったベースの知識があったからこそ、学び直しがスムーズに進んだ。教材は最初から正しかったんです。変わったのは、教材ではなく私の使い方でした。

だから「どの参考書なら受かりますか」という質問には、こう答えるようにしています。白本と黒本で受かります。ただし、流し読みなら何を買っても落ちます、と。

教材の組み合わせ方|理解→演習の順番

2冊+Ping-tをどの順番で使うか。私の推奨は次の流れです。

  1. 白本で全体像と基礎を理解する(最初から完璧を目指さず、まず一周)
  2. 黒本で理解を深める(解説を読み込み、「なぜ」を潰す)
  3. Ping-tで反復演習(理解済みの知識を、反射で出せるまでやり込む)

ポイントは「理解フェーズ」と「演習フェーズ」を分けることです。理解が済んでいない状態で問題演習に入ると、答えの丸暗記になって本番で崩れます。逆に、理解を済ませてから演習に入れば、Ping-tは覚えるくらいやり込んで構いません。この考え方はPing-tの記事で詳しく書いています。

参考:CCNAはPing-tだけで受かる?現役が「全部覚えるくらいやり込め」と言う理由

参考書選びで失敗しないための注意点

必ず現行試験(200-301)対応の最新版を買う

CCNAは2020年の改定で試験体系が大きく変わっています。中古やフリマで旧試験(200-125など)対応の本を買ってしまうと、出題範囲がずれていて使いものになりません。また白本のように改訂版が出ている本は、必ず最新版を選んでください。

「本番と同じ問題が出る」系の教材は避ける

ネット上には「的中率」を売りにする教材の情報が出回ることがありますが、流出問題をもとにした不正教材(ブレインダンプ)の可能性が高く、Ciscoの認定倫理規定に違反します。合格が無効になるリスクを負ってまで使うものではありません。詳しくは過去問の記事で解説しています。

参考:CCNAの過去問は存在する?丸暗記が危険な理由と正しい問題演習

買い足しすぎない

不安になると本を買い足したくなりますが、教材を増やすほど1冊あたりのやり込みが浅くなります。私の経験上、落ちる原因は教材の不足ではなく、やり込みの不足です。白本・黒本・Ping-tを深くやる。これで足ります。

まとめ|教材選びで迷う時間を、やり込みに使う

  • 本は白本(教科書)+黒本(問題集)の2冊で十分。演習はPing-t
  • 私は教材が全部揃っていて、それでも落ちた。差がつくのは教材選びではなく使い方
  • 完全な初心者は入門書をワンクッション挟むのもあり(ただしそれ単体では受からない)
  • 必ず200-301対応の最新版を買う。白本は2025年改訂の第2版を
  • 「的中率」を売りにする教材には手を出さない

参考書選びは、迷い始めるとキリがありません。でも答えはシンプルで、定番の2冊を深くやり込めばいい。浮いた時間を、1ページでも多く読む時間に充ててください。全体の勉強の進め方は、勉強法の記事にまとめています。

参考:現役が解説するCCNAの勉強法CCNAは独学で合格できる?未経験・実務者別のロードマップ

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