「ネットワークエンジニアの職務経歴書、書けそうで書けない」——そう感じている人は多いと思います。逆に、書いてみたら「意外と書ける」と拍子抜けした人もいるかもしれません。私自身がそうでした。
ただ、この記事で伝えたいのはまさにそこです。「意外と書ける」と「ちゃんと評価される」は別物だということ。現役ネットワークエンジニアとして10年やってきて、自分の転職を振り返ってみると、正直もっと早くプロに見てもらえばよかったと思っています。この記事では、自分で書くときの落とし穴と、CCNA取得直後の人・実務経験を積んでからの人、それぞれの書き方の違いを解説します。
「意外と書ける」が実は危ない理由
職務経歴書は、日々の業務を思い出しながら書けば、それなりの分量にはなります。私も自分で書いたとき「思ったより書けるな」という感覚がありました。ネットワークの設計・構築・運用と、やってきたことを並べていけば、それらしい形にはなるからです。
ただ、今振り返ると、この「書けた」は危険信号でした。自分では十分書けたつもりでも、それが採用担当者にとって「評価しやすい書き方」になっているかは、また別の話だからです。現場で当たり前にやっていることほど、自分では特別な経験だと思わずに書き漏らしてしまう。逆に、実は大したことのない作業を長々と書いてしまう。この取捨選択の精度は、自分一人ではなかなか上がりません。
だから今の私の結論はシンプルです。自分で書けるかどうかと、書類選考を突破できるレベルに仕上がっているかは、まったく別問題。プロに一度見てもらったほうが、キャリアの見え方が明確になり、評価されやすくなる。
基本の型|「環境・規模・工程」だけでは足りない
ネットワークエンジニアの職務経歴書について調べると、どのサイトでも判で押したように同じフレームワークが出てきます。「環境(使用した機器・製品)」「規模(台数・拠点数などのスケール)」「工程(設計・構築・運用・保守のどこを担当したか)」の3点セットです。
これは基本として間違っていません。むしろ最低限、必ず押さえるべき型です。ただ、現役として言わせてもらうと、この3点を並べただけの職務経歴書は、正直かなりの数あります。採用側からすると「みんな同じことを書いている」状態で、埋もれやすいのが実情です。
差がつくのは、この3点の「先」です。その環境・規模・工程の中で、何を自分で考えて、どう動いたか。トラブルが起きたときにどう切り分けたか、要件が曖昧なときにどう詰めたか。ここが書けているかどうかで、印象は大きく変わります。そしてここは、自分では「当たり前にやったこと」なので、意識しないと書き漏れます。
CCNA取得直後・実務経験が浅い人の書き方
CCNAを取ったばかりで実務経験がほとんどない、あるいは異業種からの転向という人は、職務経歴書に書ける「実務」自体が少ないのが悩みどころです。この場合、私が意識してほしいのは次の2点です。
- 盛らない:CCNAで学んだ知識を、あたかも実務経験があるかのように書くのは逆効果です。面接で深掘りされたときに答えられず、かえって信用を落とします
- 学習と実務の橋渡しを明示する:「CCNAでルーティング・スイッチングの基礎を体系的に学習し、実機を想定したトラブルシューティングの考え方を身につけた」というように、学習内容と、それが実務でどう活きるかを言語化する
CCNAが転職でどこまで評価されるかについては、別記事で詳しく解説しています。あわせて読むと、職務経歴書に何をどう書くべきかのヒントになるはずです。
参考:CCNAは転職に有利?現役10年の本音は「正直、普通」——でも「無いと詰む」理由/ネットワークエンジニアは未経験だときつい?現役が語る「2種類のきつさ」と乗り越え方
正直に言うと、実務経験がほぼない段階での転職活動は、書類の書き方だけではどうにもならない部分もあります。この場合は、ハイクラス層向けではなく、未経験者の支援に強いエージェントを頼るのが現実的です。無理にハイクラス系のエージェントに登録しても、紹介できる求人自体が少なく、ミスマッチになりがちだからです。
実務経験を積んでからのキャリアアップ転職の書き方
一方、実務経験を2年、3年と積んでからのキャリアアップ転職では、悩みの質が変わります。「経験はあるのに、どう言語化すればいいか分からない」という状態です。私自身も、実務を積んでからの転職でこの壁にぶつかりました。
この段階での職務経歴書は、単なる業務の棚卸しでは足りません。「次のキャリアで何を実現したいか」から逆算して、今までの経験のどの部分を強調するかを取捨選択する必要があります。これは、自分の仕事を客観視する作業なので、一人で完結させるのが一番難しい部分です。
私が今振り返って「プロに添削してもらえばよかった」と思うのは、まさにこの取捨選択の部分です。自分では「これくらい当然」と思っていた経験が、第三者から見ると強いアピール材料だったりします。逆に、自分が自信を持っていた部分が、実は的外れだったりする。この視点のズレは、自分一人では気づけません。
ネットワークエンジニアからのキャリアの広がり方については、年収の記事でも触れているので、あわせて参考にしてください。
参考:ネットワークエンジニアの年収は?現役が語る「運用と設計で数百万違う」現実/インフラエンジニアの年収は?現役が語る「平均額より商流で決まる」現実
※本記事にはプロモーションが含まれています
実務経験2年以上のキャリアアップ・年収アップを考えているなら
技術がわかるアドバイザーに、職務経歴書をそのまま見てもらうのが一番早い方法です。TechGoは実務経験2年以上のITエンジニア向けの転職エージェントで、アドバイザーの多くが元エンジニア・ITコンサル出身。技術用語がそのまま通じる相手に、職務経歴書の技術面での見せ方を添削してもらえます。模擬面接も回数無制限なので、書類だけでなく面接対策まで一緒に詰められます。
※未経験・実務経験がほぼない段階の方には、あまり向いていません。無理に登録しても紹介できる求人が限られる可能性があります。
プロに見てもらうと何が変わるのか
「プロに添削してもらったほうがいい」と言われても、具体的に何が変わるのかイメージしづらいと思うので、私の実感ベースで挙げます。
- 強みの言語化:自分では「普通にやったこと」が、実は強みだと気づける
- 優先順位の整理:書きたいことを全部書くのではなく、応募先に響く部分に絞れる
- 技術の伝わり方:技術用語をどこまで噛み砕くか、専門的な担当者ならではの判断がもらえる
- 面接との一貫性:書類の内容と面接での受け答えがズレないよう、事前にすり合わせられる
特に「面接との一貫性」は見落とされがちですが、書類だけ立派に仕上げても、面接で深掘りされたときに答えられなければ意味がありません。ここまでセットで見てもらえるのが、自分一人で書くのとの一番の違いだと思っています。
まとめ|「書ける」ことと「評価される」ことは別
- 職務経歴書は自分で書けてしまうからこそ、その完成度に落とし穴がある
- 「環境・規模・工程」の基本型に加え、自分がどう考えて動いたかまで書けているかが差になる
- CCNA取得直後・実務経験が浅い人は、盛らずに学習と実務の橋渡しを言語化する
- 実務経験を積んだ人ほど、取捨選択と言語化を一人でやるのは難しい。プロの視点が効く
- 私自身、もっと早くプロに見てもらえばよかったと今は思っている
職務経歴書は、書けたかどうかで安心してしまいがちな書類です。でも本当に大事なのは、それが読み手にどう伝わるか。一人で抱え込まず、一度プロの目を通すことを検討してみてください。
書類が整ったら、次は面接と転職に動くタイミングの見極めです。あわせてご覧ください。


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