CCNAの難易度は?現役10年が「正しく学べば届くが、なめると落ちる」と解説

CCNAの基礎知識

「CCNAってどれくらい難しいの?」——これから受ける人にとって、一番気になるところだと思います。

結論、CCNAは簡単ではありません。ただし、難関資格のように才能で決まる試験でもありません。出題範囲を正しく潰し、初見問題に対応できる理解まで仕上げれば、未経験からでも十分合格を狙えます。反対に、問題集の丸暗記だけで臨むと普通に落ちます。

先に正直なことを言うと、CCNAの難易度は「いつ受けるか」「どんな立場で受けるか」で大きく変わります。だから「偏差値〇〇」のような一律の答えはありません。私は現役のネットワークエンジニアですが、自分が受けたのは旧版で、今の試験とは範囲が違う部分もあります。その前提で、変わらない「CCNAの難しさの本質」と、最新の試験範囲の両方を解説します。

この記事でわかること
  • CCNAの「変わらない難しさ」5つ
  • 試験範囲が受験時期で変わること
  • 未経験・実務者で難易度の感じ方が違う理由

CCNAの「変わらない難しさ」5つ

試験範囲は時代で変わりますが、CCNAという試験の「難しさの性質」は、昔も今も共通しています。受験経験から、5つ挙げます。

1. 範囲が広い

IPv4/IPv6、サブネット、VLAN、STP、EtherChannel、OSPF、ACL、NAT、無線、セキュリティ、さらに自動化やプログラマビリティまで扱います。「入門資格」と言われますが、覚える量は決して少なくありません。1つひとつは基礎でも、全体の量が多い。これが最初の壁です。

2. 問題集の丸暗記が通用しにくい

これが多くの人がつまずく点です。問題演習サイトのPing-tで8〜9割取れていた人でも、本番で落ちる例があります。理由は、構成図やルーティングテーブルを読んで、初見の条件に当てはめる力が問われるからです。答えを覚えるだけでは対応できません。身になじみのない言葉も多く、暗記だけで乗り切ろうとすると足をすくわれます。

3. シミュレーション問題で時間を失う

実際に機器を操作するシミュレーション問題があります。コマンドを知っているだけでは足りず、設定モードの移動、インターフェースの指定、確認コマンド、修正までを、手が止まらずにできる必要があります。ここで詰まると時間を大きく失い、後半の問題に響きます。

4. 日本語が読みにくい

いわゆる「Cisco語」と呼ばれる、独特の日本語表現です。翻訳が硬く、日本語として意味が取りづらい。知識があっても、設問が何を聞いているのか判断できない、という声が目立ちます。私自身も、ここにはかなり苦労しました。

5. 合格基準が見えにくい

意外と知られていませんが、Ciscoは合格点を公表していません。問題や合格ラインは予告なく変わる可能性がある、と公式に説明されています。そのため、ネット上で見かける「合格率20〜30%」「正答率75%で合格」といった数字は、公式情報ではなく、あくまで受験者の推測です。よく見る「825点」という数字も、コミュニティの推定値で、Ciscoが公表したものではありません。

採点も、何を間違えたかは開示されず、分野ごとの結果しか分かりません。つまり「どこを何点取れば受かる」と明確に言えない試験なのです。だからこそ、ギリギリを狙うのではなく、余裕を持って合格ラインを超える実力をつけることが大切です。

CCNAの難易度を「偏差値」で例えるとどれくらい?

まず前提として、CCNAに公式な偏差値はありません。合格率も合格点もCiscoは公表していないので、「偏差値◯◯」という数字はすべて誰かの体感です。そのうえで、あえて肌感覚で言うなら——大学受験のような難関試験というより、「正しくやれば誰でも届くが、なめてかかると普通に落ちる」中堅どころ、というのが現役としての実感です。地頭より、範囲を正しく潰したかどうかで決まります。

CCNAの難易度は上がった?

「昔より難しくなった」という声は確かにあります。試験が改定されて範囲が広がり、自動化やセキュリティなど、以前は薄かった領域が入ってきたためです。ただ、一問一問が急に難解になったというより、「浅く広く問われる範囲が増えた」という変化に近い。丸暗記型にはつらくなり、仕組みを理解している人には有利になった、というのが現場からの見え方です。

試験範囲は「いつ受けるか」で変わる

ここは特に注意してほしい点です。CCNAの試験範囲は、改訂によって変わります。

現在のCCNA(200-301)は、2020年の改訂で自動化・プログラマビリティ(Python、REST API、JSONなど)が追加され、一方でトラブルシューティングの一部は上位資格のCCNPへ移りました。私が受けた旧版とは、扱う内容がかなり異なります。

現在の出題範囲と配分は、公式では次のようになっています。

  • ネットワークの基礎:20%
  • ネットワークアクセス:20%
  • IPコネクティビティ:25%
  • IPサービス:10%
  • セキュリティの基礎:15%
  • 自動化とプログラマビリティ:10%

このように、ネットワークの基礎だけでなく、近年はソフトウェアや自動化の知識まで問われます。「自分が昔受けたときは〜」という情報や、古い体験談を鵜呑みにすると、範囲がズレている可能性があります。必ず最新の公式試験範囲を確認してください。

未経験と実務者で、難易度の感じ方は違う

同じCCNAでも、受ける人の立場によって難しさの感じ方は変わります。

未経験者にとって

用語も概念もゼロからなので、範囲の広さとCisco語が大きな壁になります。最初は言葉の意味を理解するだけでも時間がかかります。ただし、ここを乗り越えれば誰でも合格できる試験です。才能ではなく、積み上げの問題です。

実務者にとって

すでに現場でネットワークに触れている人は、概念が分かっているぶん、未経験者より楽に感じる部分が多いはずです。一方で、普段の業務で扱わない範囲(たとえば自動化・プログラマビリティなど)は、ベテランでも改めて学習が必要になることがあります。「実務ができるから余裕」と油断せず、出題範囲全体を確認しておくのが安全です。

結局、難易度に対する正攻法は何か

ここまで難しさを並べてきましたが、対策はシンプルです。

  • しっかり勉強する(範囲が広いので、地道な積み上げが一番の近道)
  • Ping-tを確実に解けるようにする(ただし答えの暗記ではなく、なぜその答えかを理解しながら)

小手先のテクニックで受かる試験ではありません。逆に言えば、地に足をつけて勉強し、Ping-tを理解しながら確実に解けるようになれば、難易度に怯える必要はありません。CCNAは、正しく努力すれば必ず届く試験です。

まとめ

  • CCNAの難易度は「いつ・どんな立場で受けるか」で変わる
  • 変わらない難しさ:範囲が広い/丸暗記が効かない/シミュレーションで時間を失う/Cisco語/合格基準が非公表
  • 試験範囲は改訂で変わる。現在は自動化・プログラマビリティも出題される
  • 未経験は用語と範囲が壁、実務者は普段扱わない範囲に注意
  • 正攻法は「しっかり勉強」+「Ping-tを理解して確実に解く」

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