CCNAとCCNPの違い|CCNPなしで10年やってきた現役の本音と取るべき人の線引き

取得後のキャリア・転職

CCNAに合格した人、あるいは勉強中の人から必ず出てくる質問が「CCNAとCCNPって何が違うの?次はCCNPを取るべき?」というものです。

先に私の立場を正直に書いておきます。私はネットワークエンジニア歴10年ですが、CCNPは取っていません。それでも実務はやってこられました。ただ、本音を言えば「CCNPは欲しい」とも思っています。この記事では、その両方の理由を含めて、CCNAとCCNPの違いと「取るべき人・急がなくていい人」の線引きを、現役の目線で解説します。

CCNAとCCNPの違い(基本の整理)

まず基本的な違いを整理します。どちらもCisco社の認定資格で、同じ「シスコ技術者認定」の中のグレード違いです。

CCNACCNP
位置づけアソシエイト(入門〜基礎)プロフェッショナル(中級〜上級)
想定レベルネットワークの基礎を体系的に理解している設計・構築・トラブルシューティングを実務レベルでこなせる
試験構成1科目(200-301)コア試験+選択(コンセントレーション)試験の2科目
受験費用1科目分2科目分(CCNAよりかなり高額になる)

ざっくり言えば、CCNAは「ネットワークの共通言語を身につけた証明」、CCNPは「Cisco機器を使った実務を任せられるレベルの証明」です。なお、両者の合格率や必要勉強時間について色々な数字がネットに出回っていますが、Ciscoは合格率も合格点も公表していないため、それらは推測値です。この記事では断定しません。

CCNPの受験料はいくら?CCNAとの費用差

CCNPはCCNAと違い、コア試験とコンセントレーション試験の2つに合格する必要があります。受験料はコア試験が400米ドル+税、コンセントレーション試験が300米ドル+税で、合計およそ700米ドル+税。CCNAの300米ドルと比べると、試験数も費用も倍以上です。日本円では為替と消費税により、2026年7月時点(1ドル≒162円)で税込およそ12〜13万円前後になりますが、為替や地域で変わるため、正確な額はCisco/Pearson VUEの公式で確認してください。

比較するときは、1回分の金額だけでなく、必要な試験数と再受験の可能性まで含めて考えてください。CCNA側の確認方法と注意点はCCNAの受験料はいくら?で整理しています。

CCNPなしで10年やってこられた、は本当か

本当です。私はCCNAのみで、設計・構築・運用の現場を10年やってきました。現場で問われるのは資格そのものではなく、目の前の障害を切り分けられるか、手順書に落とせるか、関係者と調整できるか——つまり「戦えるスキル」であって、それは資格とイコールではないからです。

もう一つ現実的な話をすると、CCNPは結局「Cisco機器の資格」です。現場がCisco中心なら価値は直結しますが、最近はAWSをはじめとするクラウド側のスキルの需要も大きく、キャリアの選択肢はCCNP一択ではありません。ネットワークの次の一手として、あえてクラウド系資格に振る人も実際に増えています。

それでも私が「CCNPは欲しい」と思う理由

ここまで読むと「じゃあCCNPは要らないのでは」と思うかもしれませんが、話は逆で、私自身はCCNPが欲しいと思っています。理由はシンプルで、お金と評価に効くからです。

CCNPは転職で有利か。現役10年の実感では、Cisco機器を扱う設計・構築案件を目指すなら、知識の深さを示す材料として有利に働きやすいです。ただし、資格だけで採用が決まるわけではありません。実務経験や担当工程と組み合わさって初めて、書類選考や面接で強い根拠になります。

フリーランスや協力会社として働く場合、案件の契約単価に資格が影響する場面は実際にあります。発注側から見ると、スキルの中身を面談だけで見抜くのは難しいので、CCNPのような上位資格が「単価を出せる根拠」になるんです。会社員(雇われ)の場合も、資格手当や昇格要件・評価項目にCCNPが入っている会社は少なくなく、評価に大きく影響します。

つまりCCNPは「実務に必須ではないが、実務力を対外的に証明して単価と評価に変換する装置としては強い」というのが、取っていない側から見た正直な評価です。

CCNPを取るべき人・急がなくていい人

  • 取るべき人:Cisco機器を扱う現場で今後もやっていく人。単価や社内評価を上げたい人(特にフリーランス志向・資格手当のある会社の人)。CCNAの内容だけでは現場の設計・トラブルシューティングに物足りなさを感じ始めた人。
  • 急がなくていい人:まだCCNA取得直後で実務経験が浅い人(先に現場で手を動かすほうが伸びます)。現場がCisco中心でない人。クラウド(AWS等)方面にキャリアを振ろうとしている人——その場合はクラウド系資格のほうがリターンが大きい可能性があります。

判断の軸は「あなたの現場(またはこれから行きたい現場)でCisco機器がどれだけ中心か」と「資格が単価・評価に反映される環境か」の2つです。資格は資格でしかない、現場は戦場——それでも、戦場での値札を上げてくれる資格ではあります。

まとめ

  • CCNAは基礎の証明、CCNPはCisco機器の実務レベルの証明。試験数も費用もCCNPが重い。
  • CCNPなしでも実務はやれる。現場で問われるのは資格ではなく戦えるスキル。
  • それでもCCNPは単価と評価に効く。Cisco中心の現場で長くやるなら投資価値あり。
  • クラウド(AWS等)に進むなら、CCNPにこだわらない選択も現実的。

CCNA取得後のキャリアの考え方はCCNAと実務の記事、資格を転職にどう活かすかはCCNAと転職の記事でも書いています。まずは足元のCCNAを確実に仕留めたい人は難易度の記事からどうぞ。

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