「CCNAの合格率って、どれくらいなんだろう?」——受験を考えると、つい気になりますよね。難しすぎないか、自分でも受かるのか、判断材料にしたい気持ちはよく分かります。
でも、現役のネットワークエンジニアとして先に正直に言います。CCNAの合格率という数字を探すのは、実はあまり意味がありません。理由を知ると、合格率を気にする時間がもったいなく感じるはずです。順番に説明します。
- CCNAの合格率は「公式非公表」という事実
- 出回る合格率の数字が当てにならない理由
- 合格率より見るべきポイント
結論:合格率は「公式非公表」、出回る数字は当てにならない
まず大前提として、CCNAの合格率は、シスコシステムズ社から公式には一切公表されていません。合格点(何点取れば受かるか)も同様に非公表です。
つまり、ネット上で見かける「合格率◯◯%」という数字は、すべて誰かの推測です。公式な根拠のある数字ではありません。ここをまず押さえてください。
出回る「合格率」がバラバラな件
実際に各サイトが出している合格率の推測値を並べてみると、面白いことが分かります。
- あるサイトでは「20〜30%」
- 別のサイトでは「25〜30%」
- さらに別のサイトでは「40〜50%」
- 中には「約60%程度」とするところも
20%から60%まで、見事にバラバラです。これらの数字の出所をたどると、多くは「ITスクールの受講生データ」や「受験者の体験談」がベースになっています。つまり、限られた母集団から推測した数字であって、試験全体の本当の合格率ではないのです。
合格点についても、「1000点満点中825点」「アンケートで300点加算されるから実質525点」といった話がよく出回りますが、これも公式に確認できる情報ではありません。古い情報が引用され続けている可能性もあります。こうした数字は、参考程度に眺めるくらいがちょうどいいです。
そもそも「合格率」が自分に当てはまらない理由
仮に正確な合格率が分かったとしても、現役としては「あまり気にしなくていい」と思っています。理由は、CCNAの受験者層がバラバラだからです。
CCNAは人気資格なので、受験する人のレベルが大きく違います。
- まったくの未経験者・学生
- 勉強を始めたばかりの駆け出しエンジニア
- すでに実務をやっている現役ネットワークエンジニア
これだけ違うレベルの人たちが、同じ試験を受けています。その全員を平均した「合格率」を見ても、自分がどのグループに属するかで、実際の合格しやすさはまったく違います。準備不足のまま受ける人も多く含まれるので、平均値は実態より低く見えることもあります。
つまり、平均の合格率は「自分の合格可能性」をほとんど反映しません。だから数字に一喜一憂しても意味がないんです。
合格率より、見るべきもの
では、何を基準に判断すればいいか。答えはシンプルで、「自分の経験レベルで、どれだけ準備すれば届くか」です。これは合格率より、はるかに実用的な考え方です。
必要な準備は経験レベルで大きく変わります。まったくの未経験ならそれなりの学習量が必要ですし、実務経験があれば試験対策中心で済みます。この「自分に必要な準備量」を見積もるほうが、他人の平均合格率を眺めるより、ずっと意味があります。
勉強時間の現実的な目安は、経験レベル別に別記事で詳しく書いています。
なお、合格点が非公表である以上、本番で「ギリギリ届くか」を狙うのは危険です。安全圏として、模試や問題演習で正答率8割を安定して取れる状態を目標にすると、本番の緊張やミスがあっても合格ラインを確保しやすくなります。これは数字に頼るのではなく、自分の実力を測る目安としての使い方です。
まとめ:数字に踊らされず、自分の準備に集中しよう
- CCNAの合格率・合格点は、公式には非公表。
- ネット上の「25〜30%」などの数字は推測で、サイトごとに20〜60%とバラバラ。
- 受験者層が混在するため、平均合格率は自分の合格可能性を反映しない。
- 合格率を探すより、「自分の経験レベルで必要な準備量」を見積もるほうが実用的。
- 目安にするなら、演習で正答率8割を安定して取れる状態を目標に。
合格率の数字を探して不安になったり安心したりするのは、正直、時間のムダです。その数字は公式でもなければ、自分に当てはまるものでもありません。それより、自分のレベルに合った準備を淡々と進めるほうが、合格にずっと近づきます。


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