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「SESはやめとけ」と検索すると、SESを辞めた人の体験談や、SES企業・転職エージェントが書いた記事がたくさん出てきます。この記事は、少し違う場所から書きます。
私は2014年から、ネットワークエンジニアとして客先に常駐する働き方を続けてきました。常駐する側だけでなく、常駐先でSESや派遣のメンバーを受け入れる側も経験しています。
この記事は、これからSESに入るか迷っている人と、入って1〜3年目で「このまま続けていいのか」と迷っている人に向けたものです。すでに辞めると決めていて、辞め方や転職先を知りたい人はSESを辞めたいと思ったらを読んでください。
結論:SESがやめとけかどうかは、本人と職場の組み合わせで決まる
そのうえで、これから入る人には「とりあえず入ってみたら」と思っています。理由と、入る前に確かめておきたいことを順番に書きます。
「SESはやめとけ」と言われる理由
SESが嫌われる理由として、よく挙がるのは次のようなものです。私が常駐する側で実際に感じたことも含めて書きます。
- 働く場所を自分で選べない。職場には当たり外れがある
- 勤務時間などの勤怠が、常駐先のやり方に合わせることになる
- 常駐先の勉強会に参加できないことがある
- 評価するのは常駐先ではなく、所属している会社
勉強会に参加できなかったのは、私の実体験です。常駐先からすれば、外部の人にお金をかけないのは自然なことです。誰かが意地悪をしているわけではありません。
ただ、技術を伸ばす機会が仕組みとして少なくなるのは事実です。この点は客先常駐を辞めたいと思ったらに詳しく書きました。
受け入れる側から見た「来ないほうがよかった人」
ここからは、受け入れる側として見てきた話です。

言われたことができない。忘れる。成長しない。来ないほうがよかったなと思うのは、そういう人でした。ただ、職場のレベルによって、求められる程度は変わります。
3つとも、技術の話というより仕事の基本の話です。任された作業を抜けなくこなし、前に教わったことを覚えている。それだけで、受け入れる側の安心感はかなり変わります。
逆に言えば、最初から高い技術がなくても、この3つができていれば「来ないほうがよかった」とは思われません。受け入れる側が人を見るときの軸は、ほかにもSES面談は何を見られている?に書いています。
同じ人でも、職場が変われば評価が変わる
求められる水準が職場で変わるということは、合わない職場に当たった人が、別の職場では普通に評価されることもある、ということです。
1つの現場でうまくいかなかったからといって、「自分はSESに向いていない」と決めつける必要はありません。逆に、どの現場でも同じ注意を受けるなら、職場ではなく自分の側に原因がある可能性が高いです。
それでも「とりあえず入ってみたら」と思う理由
これからSESに入ろうとしている知人がいたら、私は「とりあえず入ってみたら」と言うと思います。
SESには、いろいろな現場を経験できるという面があります。入る前にいくら調べても、自分に合うかどうかは働いてみないと分かりません。合わなかったときに辞め方や移り方を考えればいい、というくらいの気持ちで構わないと思っています。
ひとつ付け加えるなら、個人的には、職場(常駐先)の名前は大きいほうが良いと思っています。
SESに入る前に確かめておきたいこと
「とりあえず入ってみる」にしても、入る前に確かめておけることはあります。
- 契約の形:派遣なのか、準委任(いわゆるSES)なのか。派遣なら、派遣元には教育訓練を行う義務があります(労働者派遣法30条の2)
- 会社の工程の幅:運用・保守だけでなく、構築や設計の案件も持っている会社か
- 常駐先:どんな会社の現場に行くことが多いのか
契約の形は、雇用契約書や就業条件の明示書で確かめられます。確かめ方は客先常駐を辞めたいと思ったらに書きました。
工程の幅は、入った後の伸び方を大きく左右します。運用や保守の案件しかない会社だと、構築や設計に上がる道が社内にありません。その場合の動き方は運用保守から構築・設計へ上がるにはにまとめています。
SESが向く人・やめておいたほうがいい人
| 向く人 | やめておいたほうがいい人 |
|---|---|
| いろいろな現場を見て経験を広げたい | 1つの職場に腰を据えて働きたい |
| 言われたことは確実にこなし、教わったことを覚えておける | 同じ注意を何度も受けても、やり方を変えない |
| 職場が合わなければ、移り方を考えて動ける | 合わない職場でも、動かずに我慢し続けてしまう |
| 常駐先の外でも、自分で勉強を続けられる | 勉強の機会は会社が用意するものだと考えている |
すでにSESで働いていて、実務経験が2年以上ある人は、今の経験が外でどう評価されるかを一度確かめておくと、続けるか移るかの判断がしやすくなります。ITエンジニア専門の転職支援サービスなら、今の経験でどんな求人につながるかを聞けます。
相談したからといって転職しなければいけないわけではありません。なお、このサービスは実務経験のあるITエンジニア向けで、求人は首都圏が中心です。
先にひとつだけ。眠れない、朝起きられない、食欲がないといった状態なら、転職活動より先に休んでください。続けるか辞めるかを考えるのは、動ける状態に戻ってからで間に合います。
よくある質問
新卒でSESに入るのはやめたほうがいいですか
やめたほうがいいとは思いません。最初は、言われたことを確実にこなすことと、教わったことを覚えておくことを意識してください。それができていれば、受け入れる側から嫌がられることはありません。
未経験でもSESに入っていいですか
入って構いません。ただ、最初の現場は運用や監視になることが多いです。そこから構築に上がれるかは、会社の工程の幅で変わります。未経験の働き方はネットワークエンジニアは未経験だときつい?に書きました。
SESに入ってから合わないと感じたら、すぐ辞めてもいいですか
まず、合わないのが今の職場なのか、SESという働き方なのかを分けて考えてください。職場が合わないだけなら、別の現場に移ることで解決することもあります。辞めると決めたら、SESを辞めたいと思ったらで、辞める前の準備と迷惑をかけない辞め方を確認してください。いつ動くかの考え方はネットワークエンジニアの転職タイミングはいつ?に書きました。
まとめ:入ってみて、合わなければ動けばいい
- SESがやめとけかどうかは、本人と職場の組み合わせで決まる
- 受け入れる側が「来ないほうがよかった」と感じるのは、言われたことができない、忘れる、成長しない人
- 求められる水準は職場で変わる。1つの現場だけで向き不向きを決めない
- 入る前に、契約の形・会社の工程の幅・常駐先を確かめる
- とりあえず入ってみて、合わなければ移り方を考えればいい
実務経験がまだ浅い人や首都圏以外にお住まいの人は、まず大手の総合型転職エージェントで求人の全体像を見るところから始めてください。


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